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革との深い絆

革製品の歴史

人類が地球上に生存し始めた時、おおよそ200万年前の旧石器時代まで歴史はさかのぼります。
狩りによって生活をしてきた人類は、寒さや皮膚の保護、保湿、衝撃から身を守る為に毛皮や革を利用してきたと言われています。
それらを象徴するエジプト・テーベンの古墳で発見された壁画は有名ですよね。旧石器時代の遺跡からは、皮革の加工に使用したと思われる道具も発見されています。おそらくそれらの道具を使用して除毛等をしていたのではないかと推測されています。

動物の皮はそのままにしておくと腐ってしまったり、乾燥すると硬くなってしまいます。
最初は乾燥させるだけのものでしたが、より実用的に人間が使いやすいよに柔らかくする工夫が必要となってきました。皮を叩いてみたり時には揉むと言った作業をしてみたりと、試行錯誤の繰り返しだったようです。
このような経過を辿り大発見された加工技術が、魚や動物の油脂を塗る「油なめし」で、これは最古のなめし技術と推測されています。

狩り等で得た動物から分離した物が『皮(skin)』。そのままでは生肉と同じく腐敗してしまいます。一方で乾燥状態では硬く屈曲性、柔軟性が欠如し実用的にはない為「なめし」と言う加工技術が必要となってきます。「なめし」の作業処理を施すと、腐敗せず柔らかいままの状態が維持できるようになります。この作業を終えたものを『革(leatyer)』と言います。
人類は、歴史の中で「皮」を「革」にする「なめし技術」や、革を製品にする「加工技術」を創意工夫し、現在に至っています

このように加工された革は、衣類として利用されていたばかりではなく、寝具、武具、鞄など様々な用途に利用されていたと考えられています。メソボタミアや古代エジプトでは革製の巻物を買い物の道具に使用したと伝えられています。

日本に残る記録上最古の皮革は、大和時代に朝廷に献上された「亜久利加波(あくりかわ)」と言われています。鹿やカモシカや猪、熊等の革でした。特に鹿革の通気性や耐久性が重宝されていたようですが、当時には「なめし」の技術は施行されておらず、脂のみを取り除いた「皮」でした。

奈良時代になると、中国や朝鮮等大陸の「なめし」技術が伝えられ「なめし」の概念をもつようになってきます。伝えられた手法は「燻なめし」であったと伝えられています。これにより加工に技術を要する硬い牛肉や馬革等にも使われるようになり衣類や敷物、武具等数多くの革製品の製造を加速させました。

鎌倉時代には、なめし技術はさらに発展し、武具の製造に欠かせないものとなり、後の南北朝時代には戦乱期が続き、鎧や兜、馬具等には革を使用するのは一般的となってきました。

19世紀の初めに欧州の皮革産業において、なめし革の大量生産が可能なドラム等、様々な機械が発明。加えてなめし用のタンニンエキスの製造も始まり、皮革産業は本格的な近代化を迎える事になります。

一方、日本においては明治維新後、軍靴や軍隊需要の重要性から世界の技術者を呼び、海外での「なめし」技術を積極的に取り入る事になります。同時期、日本ではじめて西洋式のタンニンなめしを取り入れました。

1960年代になると薬剤を使用したなめし技術が開発されました。それまでは「植物タンニンなめし」や「燻製なめし」が主流でしたが、金属を原料とした「クロムなめし」の技術開発です。クロムなめしは作業時間が断然に短く、経済的にも優秀なことから、革の量産が可能となってきました。この頃革は衣類のみならず、多くの生活用具へ利用されるようになりました。

1965年には、日本のクレラが「クラリーノ」を販売。小学生が使用する「ランドセル」に画期的な衝撃を与え、当時の小学生の殆どが雨に強い「クラリーノ」を使用するようになりました。人工皮革において、日本は世界トップクラスの技術を誇っています。

まとめ

人類と皮革は古来から親密な関係を築いてきました。
昭和の時代に「はじめ人間ギャートルズ」と言う子供向けの連載漫画が大流行しました。父が狩りをし妻や娘が料理をする。そして家族団らんで骨付きのお肉を頬張るといった微笑ましい内容です。時代背景はマンモスが登場することから旧石器時代と推測されます。人間は生きる為に狩猟し、その副産物として「皮」との運命的な出会いがありました。自然界のプレゼントは、人間に様々な技術を開発させ、習得させ、現代にその技術を伝承しています。現在のなめしに至るまで、計り知れない時間を要しているのです。
私達が身につけている「革製品」には、人間の進化と共に、歩んできた「皮・革」の歴史があります。
日常生活では、忘れがちな「革の歴史」を、ふとした瞬間に思い浮かべるのもいいかもしれませんね。

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