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牛革の部位の特徴と名称

牛革 バッグ 財布

革製品には様々な動物の「原皮」が使用されています。中でも圧倒的なシェアを誇るのが牛革です。

革製品は、同じ種類の動物でもメスやオス、年齢、育った土地などにより風合い、特性、表情に違いが表れます。使用する部位もその要因の一つであり、肩、背中、腹などでそれぞれ特徴があり、商品に使用する際はその用途にもっとも適した特徴を持つ部位が選ばれます。

牛革の部位の特徴や名称を知っていただくことで、より革製品に愛着が出て、これまでとは違った角度から革の魅力をご堪能いただけるようになるかと思います。

1.皮は三層に分かれている。革製品で使用するのは「真皮層」のみ!

皮は3つの層からできています。皮膚のもっとも外側で毛がある側が「表皮層」、次がコラーゲン繊維が複雑に絡み合った「真皮層」、その下が肉と結合している「皮下層」です。実は革として利用されるのは、真ん中の「真皮層」のみ。そのほかの層は製造過程の中で除去されてしまいます。

また、革として使用する「真皮層」は、さらに2つの層に分かれています。毛がある側で動物特有の皮膚模様が現れる「乳頭層」と、肉側で繊維が網目のように皮下組織と絡み合った「網状層」です。「乳頭層」は細い繊維が緻密に配置されていますが、「網状層」は太い繊維が緩やかに絡み合っているという違いがあります。

細かい繊維や太い繊維束が合流したり、分かれたりしながら複雑に絡み合ってできているため、革製品に使用する「真皮層」は丈夫なのです。

2.なぜ革製品は部位の特徴を活かす必要があるのか?

革は繊維の方向が決まっていて、これが革の伸びやすさ、縮みやすさに影響しています。また、皮下組織のコラーゲン繊維の密度や絡み具合が異なるため、部位によって強度や耐久性に差があります。さらに、革の表面にある立体的なシワ模様「シボ」は、動物が持つ天然の模様ですが、この「シボ」も部位によって異なります。

つまり、牛一頭から得られる革でも部位によって特徴が大きく異なり、それが革の強度や、伸び、柔軟性、弾力性といった違いになるのです。こういった特徴を元に、牛や馬などの大型動物は、部位ごとに名称をつけて区別しています。

それでは、部位の違いによる特徴をどのように商品に活かしているのかというと、例えばカバンであれば重さに耐えられるように本体には「丈夫さ」「ゆがみの少なさ」といった特徴を持つ部位が重要ですし、お客様の手が密着する持ち手には「柔らかさ」「しなやかさ」といった特徴を持つ部位を使用します。

もしもこういった特徴を無視して適当な部位で商品を作ると、素材に負荷がかかり壊れやすくなったり、お客様が満足できる使用感が提供できなかったりと、支障をきたすことになります。そのため、商品の用途や、お客様の使用イメージにあった適切な部位を選ぶことが大切なのです。

3.牛原皮の部位 〜特徴と名称〜

牛原皮の場合、首部分にあたる「ネック」が最も皮が厚く、背中部分の「バット」にかけてだんだんと薄くなり、肩部分の「ショルダー」から背中部分の「バット」の前部、そして腹部分の「ベリー」の皮が最も薄くなっています。

それぞれの特徴と名称について、ご紹介いたします。

 

 

 

ヘッド

頭の部分。ネックやショルダーを含めてヘッドと呼ぶ場合もあります。革の繊維密度や強度が弱く、通常はあまり製品化されない部位です。

ネック

首の部分。ヘッドやショルダーを含めてネックと呼ぶ場合もあります。部位の中でもっとも皮が厚く、繊維束が太くて、枝分かれの少ない繊維同士が一定の間隔で緩やかに交絡しているという特徴を持っています。

ショルダー

首を含めた肩の部分。ヘッドを含めてショルダーと呼ぶ場合もあります。ショルダー部位は頻繁に動かす部位のため、太さのそろった繊維同士がよく交絡し、その間に細かい繊維束が混じって、非常に密度が高くなっています。こういった特徴から、靴の中底や、羽根部分、馬具、ベルトなどに使用されています。シワやトラが多いという特徴も。

バット

お尻の部分。他の部位に比べると、繊維束の密度が高く、成牛皮のバット部位は厚さが約6mm、小牛皮は約2mm程度と、厚みがあり丈夫です。そのため、革製品にもよく使われています。

ベリー

お腹の部分。他の部位に比べると、皮の厚みが最も薄く、柔らかくて伸縮性が高いため、伸びやすいとう特徴があります。しかし、繊維密度の交絡が少なく、ムラがあってキメが粗いため、強度は他の部位には劣ります。そのため、鞄の内張りや、靴のインソールなど、負荷がかからないパーツに使用されることが多いです。

4.そのほかの部位の名称

革の部位には、上記以外の分類もありますので、そちらも見ていきましょう。

ベンズ

頭部を含むショルダーと、ベリーを除去した部分を「フルタンニンなめし」と呼ばれる手法でなめした革のこと。背中で半分に割った半裁状態のものを「シングルベンズ」、割らずに左右つながった状態のものを「ダブルベンズ」と呼びます。

クロップ

原皮を半裁した後に、ベリーを背線に平行に除去して残った部分のことで、肩部、頭部を含みます。クロップから肩部、頭部を除去するとベンズです。

サイド

成牛皮のように大きな皮を背線で二枚にした革のことで、「半裁」とも言います。子牛皮のようにサイズが小さく半裁せずに使う革のことは「丸革」と呼びます。

 

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